塚本晋也監督、世界的な伝説となったデビュー作『鉄男』。肉体を侵食する金属との壮絶な戦いを悪夢的映像で描き、世界中を圧倒したサイバーパンク・ムービーの幻の未発表バージョンシナリオが登場。塚本監督の脳内映像を100パーセント投影し尽くした、衝撃の“読むビジュアル体験”。
＜STORY＞
ある朝目覚めると、平凡なサラリーマンの頬に金属のトゲのようなニキビが出来ていた。その日から男の肉体は、カサブタのような金属に被われ、熱を噴き上げ、激しい痛みを伴いながら次第に金属に侵食されていった。そして、かつて轢逃げしたと思っていた“やつ”が、復讐に帰って来た。次第に鋼鉄のカタマリと化していく男と“やつ”との、熾烈で果てしないメタルサイキック戦争が始まる！
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タテノリで爆走するリズムとスピード、暴力的な音響とカッティングで、観る者に鑑賞という客観的な態度を許さない、直接揺さぶりをかける革新的な体感映画。82分に1500カットあまりをぶち込んだ作品の「芯」であるシナリオは、鍛え上げら れた肉体の様にストイックな文章で爆発する映像を支えきる。
＜STORY＞
幼い頃の記憶を持たない谷口は、その日まで妻と息子と共に平穏に暮らしていた。しかし、彼の前にスキンヘッドの男たちが現れた時、幸福はもろくも崩れ去った。執拗に谷口を翻弄するスキンヘッド軍団と、彼らを統率する謎の男“やつ”。殺意を煽られ、怒りが増幅されるに従って、谷口の身体は内側から奇妙な変化を始める。生体実験により、脳神経に刺激を与えられると、その肉体は遂に鋼鉄の人間兵器と化し、激しい殺戮を繰り返す。破滅の宿命を背負った二人の壮絶な戦いが始まった。
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 塚本晋也Official Website |
塚本 晋也（ツカモト シンヤ）1960年、東京生まれ。日本大学芸術学部美術学科在学中は、自ら劇団を主宰し、同校卒業後はCFディレクターとして4年間制作会社に勤務。退社後の87年、自主制作映画「電柱小僧の冒険」でPFFグランプリ受賞。89年「鉄男」でローマ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞。02年、「六月の蛇」でベネチア国際映画祭審査員特別大賞を受賞。製作、監督、脚本、撮影、照明、美術、編集などほとんどすべてに関与して作りあげるスタイルから生まれる独自の映像は、いつの時代も観る者の心をわしづかみにする。 ■「塚本大図鑑-SHINYA TSUKAMOTO FILM FESTIVAL 2010」 5/8(土)-21(金)＠シアターＮ渋谷 |
