素顔はシネフィル?!横浜のソフィー・ギルマン___フランス映画祭横浜2000にて
佐藤 友紀(フリーライター)
●SOPHIE GUILLEMIN ●ソフィー・ギルマン
セドリック・カーンの『倦怠』で衝撃のデビューを飾り、98年セザール賞の有望若手女優賞にノミネートされた。以来、次々に出演依頼を受け、99年はロベール・キュベルベルグの「Une famille ordinaire」に主演。

2000年にはジルベール・メルキらと共演したフィリップ・ベランジェの「On fait comme on a dit」に出演、ジャンヌ・ラブリュヌの「Ca ira mieux demain」にジャンヌ・バリバール、イザベル・カレという演劇界を担う若手演技派女優と共にキャスティングされるなど、今や最も多忙な映画女優として活躍している。

『倦怠』より  
「プリュンヌなんて、見るからにお利口そうじゃない名前の女の子でしょ(笑)。
 最初は、ちょっとイヤかも、と思ったけど、物語が進んでいくうちに、ミシェルの娘たちとも仲良しになって、
 慕われる。人間は外見だけで判断しちゃいけないのよ(笑)」

もう、その通り。『倦怠』そして『ハリー、見知らぬ友人』と、肉感的なボディが強調されるあまりに、映画を見ない人からは、あるイメージで見られてしまったソフィー・ギルマン。でも、二つの役ともに、ことはそれほど単純じゃないことを示す、なかなか興味深いキャラクターだ。